前回、、カラダの方面から自転車に乗る効用に関してお伝えしてまいりました。恐らく、、前回の内容に物足りなかった、、という方もいらっしゃるでしょう。そう、、書いてあることは一般に売られている「自転車っていいですよぉ!」と言っている本と似たような内容でしたからね。
今回は、もう一つの効用、ココロにもたらした影響を私なりに振り返ってみたいと思います。
以前にキーワードは「自由」というようなことを述べたことがあります。今回もそう、キーワードは自由、、というより解放なんです。自家用自動車は持っておりますが、、実はほとんど乗りません。その代わりと言っては何ですが自転車は恐らく年間でも5000kほど乗るんではないか、、と思っています。その大きな原動力が「日常の移動をほとんど自転車で済ませている」という事が大きい事はすでに述べました。
お陰様で、、街中での移動は実にスムーズかつ速い!わけです。おまけに「高機動型折り畳み自転車」に出会ってからというもの、駐輪場を探すこともほとんどなくなり、、そのスムーズさに拍車がかかりました。その善の循環のおかげでますます自転車の方が、、と思えるようになっているわけです。こうやって物理的に「自由に、、」移動が出来るようになってくると、、、
発想
も自由になっているというか、、足枷を外されてきているかのような印象を持っているわけですね。というのが、、世の中の大半の人たちは自家用自動車での移動を中心に人生が組み立てられています。そういった人にとっては「ガソリンの値上げ」なんかは重大なニュースになりますよね。大幅な値上がりが続いている時など、GSに長蛇の列を作る自家用自動車、、一円でも安く手に入れたいと努力する人たちを取材したニュース映像がよく流れます。私も自家用自動車を持っていますから、それは全く無関心でいられるわけではありませんが、、自家用自動車以外の選択肢が出てこない、、という方々よりは心穏やか、、に過ごせるわけです。また、昨シーズンの札幌は60cm級のドカ雪に2回見舞われ、市内いたるところが大渋滞、、社会の要望通りには進まない(何十年ぶりなんだから当然なんですが、、)除雪にいろんなところで恨み節を見ることになりました。そんなときでも、、自家用自動車以外の交通手段で移動する準備、、訓練が出来ていれば、、慌てることなく穏やかに日々過ごすことが出来るわけです。
自家用自動車に頼る以外の何か、、、と頭、発想を切り替える「訓練」が出来た、、
これって、実は自転車に「日常的に乗りまくってきた」ことが大きく関与しているのではと思うわけですね。現代日本で常識とされているであろう(私が20代のころは「必需品」といわれていたと思います)自家用自動車での移動、、この常識から「発想のレベル」で私を解き放ってくれたのが何あろう自転車だったわけです。もちろん自転車ですべてが賄えるわけではありません。自転車、公共交通、そして自家用自動車、いろんな交通機関をその状況に合わせてタイムボカンのように選べるようになってきた、、そうお考えいただけますと幸いです。
と、こう考えてきますと、現在問題になっている「高齢ドライバーの交通事故」問題の根もわかるように思えます。事故のニュースを見るたびに「なぜ運転しちゃったんだ、、」と思う方多いのでは、、。恐らく、、事故を起こしてしまったドライバーの頭には「自家用自動車で移動する以外の選択肢」がなかった、、恐らく発想もなかったでしょう。結果「自家用自動車を手放す準備」もしてこなかった、、という事ではないかと思うわけです。これに関しては異論ある方も多いでしょうから、、変態自転車行政書士の与太話としてスルーしていただけると幸いなのですが、、自家用自動車から解放された頭を持つ私としましては、、的確な運転が出来ている間に、、自家用自動車から離れる準備をしよう、、と思うわけなんです。というより、、私がその年になるころにはAIが運転してくれるでしょうから「操る楽しみの無い自家用自動車」には所有欲が湧かなくなっていくでしょうけどね、、。
「自家用自動車以外の交通手段で移動する準備、訓練が出来れば、、」と前述しました。このようになんだかんだと「自家用自動車は楽」です。アクセル踏めばどこへでも行ける、、雨が降っても濡れない、、炎天下でも暑くない、、吹雪の中でも快適、、普通は自家用自動車に乗りますよ。しかし、、それをあえてかなぐり捨て、、幾多のネガ要因を克服する、工夫、訓練が出来てしまえば、自転車の移動でいろんなことが出来るようになり、自家用自動車じゃなければできないこと、、って札幌のような都市部における現代社会ではあまり多くはない、、ことにも気が付けるのではないかと思うわけです。だって、、自家用自動車が普及する前はみんなやっていたことばかりなんですから、、、。
自転車以外のことに関しても、、結構多角的に見れるようになってきたように思えます。何かしら「ネガな要因」が出てきたにせよ「人間ががんばりゃいいんだろ」と考えられるようになっていると思うんですね。おそらくこれは世間では「あほですか、、」といわれている小径折り畳み車で手稲山に上りに行っていること等が大きな要因です(笑)。
それ以外にもブロンプトンで営業活動をなさっている設計士の方いらっしゃいます。クリエイティブなお仕事をなさってらっしゃる方のコメントとして感心したのが、、
図面で煮詰まってきたら、、自転車で外回りするといいアイデアが出る
んだそうです。BMCチームのスポンサーだったフォナックという補聴器メーカーの社長が「会議を繰り返す暇があったら自転車に乗ってる方が仕事がうまくいく」と言ってたインタビューを読んだことがあります。自転車に乗ると、、そういった「頭をクリアにしていく効用」もあるんだろうなぁ、、と薄汚れた頭で考えています。
ま、、以上、、あくまで私の経験、性癖に立脚した推論ですからご意見たがえます、、という方くれぐれもスルーしていただけますと幸いです。私の考えに共感していただける方に多数ご来店いただきたいと願っています。商いでもありますので、そちらからの要請も大きいわけですが、、願わくば、、
あなたの素晴らしい人生のために。
Fold your bike! Free your mind!!