前回は、全体的な流れでしたが、今回は私が気になった車両を軽くピックアップしながら我がKHS F20RCに関して所見を述べてまいりたいと思います。
これ、、工夫の跡がいろいろ分かり凄い一台です。何と乗ってらっしゃるのが142cmの女性なんですよ。普通は24インチですね、、と言ってしまうようなところ何とか700©に乗りたい、、という気合がほとばしっておりまして、マビックのホイルも喜んでますな。
うちのもう一つの看板、、タルタルーガタイプSが、合計3台揃いました。いろんな仕上げが出来るというのが素敵なところですよね。
これは珍しいですね、バイクフライデーです。これってポケットロケットってなるのかな?ワールドツーリスト、、でしょうか?20インチで一番最初にゴールなさったんではないかしら?ぐいぐい走ってましたね。
珍しい色味のパグスレイだなぁ、、と思ったんですが、ペーサーと同じ色に塗りなおしてステッカーまでペーサーなんだそうです。おまけにこれってアスファルト用のファットバイクなんだとか、、すげーなぁ。
他にもいろいろロード車がいたんですが、、すっかり門外漢になってしまった私にとっては、、まさに真珠のような輝きでした。
F20RC編)
さて、今回の美瑛CRは、F20RCでどこまでやれるか、、を確認する意味があったわけですが、、私なりの限界まで追い込んで見えてきたことに関して述べていきたいと思います。あくまで変態自転車屋のおっさんの私見の域を出ておりませんので、お含みおきくださいね。
折畳能力)
何度かお伝えしておりますが、、ハンドルを引っこ抜いて納めなおすというのはやっぱり素敵です。カバーをかけ終わるまで2分弱ですんでしまう、、のを経験してしまうといわゆるロード車あたりの分解梱包は出来ない頭になってしまいました(笑)。そんな折り畳み性能があるのに、、ロードについて走ることもできる、、ことが確認できました。
巡航)
というのが一番最初の坂を上り終えて、数少ない平坦な直線区間に入ったときのことです。前の人になかなか追いつかんなぁ、、相手はロードだからしゃーないよなぁ、、などと考え、、私なりに一生懸命漕いでおりましたところ、、何やら後ろでイタリア語の会話が、、、。後ろを見ている余裕がなかったので良く判んなかったんですが、、信号を機に彼らが追い抜いていくと、、イヤハヤな集団でした。中ほどにいらっしゃった方に話を聞くと、、何やら小径が引っ張ってんなぁ、、と思ったらあんただったの?と笑ってらっしゃいました。ロードよりも速くはなかったんですが、、ほぼ同じような速度で走れていたようです。ロードのジョギングレベルの走りは平地でも十分できるということですね。先ほどの方のお話では30kをちょっと超えるくらいの速度で巡行していたそうです。
その集団についてって、第1エイド前ののぼりがそれなりに続く区間で前に出てみました、、ここが見せ場だな、と思いましたので死ぬ気で行きまして、、、見事にごぼう抜きだったんですが、脚も終わりました(笑)。そんな楽しみ方が出来るというのもF20Rとかタルタルーガ辺りならでは、なんでしょうね。大事なことは、、
そんな気になる!
ということです。
ブルホーンハンドル)
私の知る範囲で、、ブルホーンハンドル、ドロップハンドルを付けるのを前提にフレームが出来上がっている折り畳み自転車ってKHSのFシリーズ、バイクフライデーのポケットロケット位です。バリエーションモデルとしてブルホーンハンドル、ドロップハンドルの展開があったにせよ、フレーム自体はフラットバーを前提にできているものがほとんど、、、だと思います。
こんかい、、Fシリーズは、ブルホーンバーなんだ、、というのを痛感した次第。何がどう、、というのは具体的にお伝えするのが難しいんですが、、乗れば乗るほど、しっくりくる感じなんですよ。ステムが、直線で上がってきて、突き出しがあって、更にハンドルが突きだす、、これが、実は自然なハンドリングをもたらすんだろうなぁ、、と思った次第。そういう意味ではタルタルーガタイプSもそうなってますよね、、あれの気持ちよさもここにつながるのかもしれません。
あと、、あえてKHSではSTIレバーでは無くて、バーエンドコントローラーを使っていますが、、その意味も良く判ります。無用のトラブルを避け、、しかも手を置いた位置でシフトレバーが使いやすく、細かな変速をしたくなる、、感じでした。そのうえでブレーキもしっかり効きますので、、この組み合わせでいいんだなぁと再確認でした
そして、一つ気が付くのが、ステムとハンドルの全体でのしなり、です。例えばターンとかダホンとか、、あの辺りの折り畳みヒンジ式のステム、よりも、Fシリーズの差し込みステムの方がしなる感じです。ブルホーンハンドルの突き出しの分だけ更にそれが強調されたような印象で、、ロードでいうところの、
よく出来たクロモリフロントフォーク
のように体を優しく支えてくれる、、そんな感じです。そのうえで立ち漕ぎなんかするとふにゃふにゃするというよりは「リズムを作ってくれる」かのような印象で、、絶妙な硬さ、、なんですね。この好印象は最後まで変わらず、、CRが終わって、旭川に向かって走っている時まで続きました。ブルホーンハンドルでいろんなところが持てるようになっていることと併せて上半身の疲れが少なく、肩も凝ることがなく、、脚以外は翌日も元気でした。
こんな感じで、、今回は私史上最速で、ゴール。13時半ごろまでに荷物を回収、旭川に向けて出発、途中のコンビニで軽く補給して、、14時50分前後に旭川バスターミナルに到着、パカパカ畳んで15時発のバスに乗ることが出来ました。
以前に
AirGさんのラジオに出して頂いた時、テーマが「100kをしっかり走れる折り畳み車」、だったわけです。その時にDJの松尾さんが、、
ロード車と同じような満足感を味わえる車両、、
というようなことをおっしゃったんですが、、それってホントに言い得て妙だなぁ、、と思いました。ロードと同じように速く走るのは厳密には無理です、、しかし、、自分をしっかり出し切る、、少なくとも
そんな気になる(ここ大事)
スポーツ心を刺激する走りが可能で、そのうえで畳める自転車としての利便性はしっかり持ち合わせており、、今回のようなイベント参加的な使い方にはまさにばっちりハマります。そのうえでしっかり覚えて置いていただきたいのが、、私は、、
サイドバッグを装備して現地まで走ってきた、、
ということです。とこう考えれば、、本格的な自転車旅行にも十分対応できる、、そんな懐の深さを痛感しました。ただ車輪が小さくなった、、、だけではない、折り畳み構造を持っている車両だからこそできることが沢山ある、、そんな凄い車両なんだ、、というのが良く判りました。
詳細は何なりとお尋ねください。F20がロングセラーなのは存じてましたが、、それにこういった奥深い理由があった、、ことは今年になって判ってきました。自転車ってのは奥が深いなぁ。
Fold your bike! Free your mind!!