さてさて始まります、アイスブルベシリーズ。今回は序奏編として、段取り、機材、輪行などに関して述べてまいります。
機材)
両川足りうるか、、という投稿で何度もお伝えしておりますが最強の「雪道輪行マシン」モンタギューパラトルーパーでの出場となりました。本格的なマウンテンバイクとしての走破力と、本格的な折り畳み自転車としての機能を併せ持つ稀有な自転車なんですが、それをいかに役立てるか?というので、、実はこれ以上の舞台はない(笑)と思っちゃったりしておるわけです。今回は、26インチMTBで、どこまでタイヤを太くできるかの実験という意味も込め、リムを65mmまで太くし恐らく、一般的なMTBの2倍ほどの空気量を確保できたのではないか、、と考えております。これで、、道路がアイスバーンになれば、空気をしっかり入れてアイススパイカーとして頑張り、、今回のような吹き溜まり的な路面状況では、空気圧をしっかり下げ、、(1気圧以下でした)ファットに近い浮遊感を実現しました。今回は後者が役に立ってくれ、、ファットほどは走れなかったものの、、普通のMTBを大きく凌駕出来たと考えています。自転車を押し歩きせねばならないようなことは幸いにしてありませんでした。
それと大事なのが「輪行性能」です。行きの輪行ではパパッとせねばならない、、という勢いで出来まして袋をかけるまでで4分ほどで出来ました。慣れの問題もありますが、ほぼ一般の折り畳み車と変わらず、、今モデルからスタンドが付きましたので畳んだ後のおさまりもよく、、電車の中でもダホンの20インチと同じように置くことが出来ました。こんなことができる車両で、、あのブルベを走れた、、というところが本車両の白眉というところでしょう。
上述しましたように、リアキャリアなのに、、回転させてスタンドとしても使える、、というものすごいのが標準で付きました。それを使ってみたくて、、今回敢えてサイドバッグを付けてみました。でこぼこの道が多かったのに、キャリアに不具合は出ておりませんし、、実に快調に荷物を運んでくれました。自分の持ってきた荷物はすべて運びながら走っていましたので、いざとなれば、、いつでもDNF輪行が出来るわけです。
実は今回「ツーリング自転車」としての使い勝手をアイスブルベを舞台に探ってみたわけですが、あれだけ過酷な状況でも機材は音を上げることなく機能し続けてくれました。一言素晴らしいです。
輪行)
前の晩、、仕事が終わり次第輪行で旭川に行きまして、旭川健康ランドに投宿。こちら、また述べるかもしれませんが快適でしたねぇ。次から来るときはここに来ちゃうかもなぁ、、。そこから上富良野まではブルベでは有名なKaba3さんに自動車で運んでいただきました。まだ暗い中、、でしたがいやはやこれはすごい一日になるかなぁ、、、と覚悟しながら、、でした。仮に送っていただかなかった場合は、旭川駅から上富良野駅まで輪行、、という流れで考えてました。
これに関しては、無事に終わりまして戻るときにこのルートで電車に乗りました。帰りは、、奮発しまして特急電車で札幌まであっという間でした。雪のおかげで、、バスとか高速道路とかが機能しなくなっている中、、JRってえらいなぁ、、と感心。なんだかんだといわれながらも道民の生活には不可欠な存在なわけで、改めまして感謝感謝です。
装備)
服装は基本的に「自転車のウェア」ではなくむしろ「冬山登山にて使えそうな、、、」物を中心に選びました。いわゆるレイヤリングで、、汗をかきやすい私に合わせ薄手の化繊下着、薄手の保温フリース、そしてこれはまた述べると思いますが、、汗の抜けのいいマウンテンジャケット、を着ました。
下の方は、、薄手の下着、撥水のきいて伸縮機能に富んだ、登山用のズボンでなるだけポケットの多いものにしました。実は、、自転車用の冬ウェアといわれているものって、、そのほとんどが、氷点下、、しかも吹雪の中、、自転車に乗ることを想定してはいない、、わけです。45ノースのウェアがその点唯一のものだと思うんですが、、予算の関係で導入出来ておりません。そんな状況であれば、、自転車のウェアというよりも雪山に入るような装備の方が、、と考えてのことでした、、。終わった今、、正解だったと思います。
靴は、これまた自転車用、、ではない、、かといって重装備の防寒靴、、というわけではない、、中途半端な防寒靴でした。これに45ノースの中敷きを入れることで防寒性能をだいぶ向上させられたと思います。重装備の靴では足首の自由度が低くペダリングが重くなってしまうので、、この選択もよかった、、と思います。頭は、バラクラバの上に45ノースの帽子をかぶりなるだけ皮膚を出さないように注意しました。お手手の方は、、実は百均で売っているフワモコレッグウォーマーに、足用のスパッツをかぶせました。信じられんと思いますが、、これが温かく、、温度調整もしやすく、、よかったです。ホンとはコブラフィストカバーがベストなんでしょうけどねぇ(笑)。吹雪に備えてゴーグルを用意なさった方多かったと思いますが、結構曇ったとか凍ってしまった、、という方多かったようです。私幸いなことに「スポーツグラス」をする習慣がなく、、この日も裸眼で勝負できました。ヘルメットの上からフードをかぶると意外に雪が顔に来る前に左右に逃げてくれる感じで、快適とは言えぬまでもあまり障害にはなりませんでした。特にこの日はわだちをいかに外さす走るか、というのが重要になっており、、少しでも視界が確保できたというのはよかったと思っています。サイドバッグ付きの自転車と併せて、、「通勤ですか?」という雰囲気が出ていたように思いますね(笑)。
サイドバッグには一泊分の荷物と、、べた雪、、雨が降った時のための雨合羽、停滞した時に寒くないような化繊の綿入りジャンパー、、あわよくば野点できるときのためのアルコールバーナー、、湯沸かし鍋などを入れてましたが、、すべて使うことはありませんでした(笑)。後、吹雪の中動けなくなった時のために「ツェルト」を用意すべきだったんですが、それは自転車を包む輪行袋で代用できる、、という判断をいたしました。モンタギューを入れる輪行袋はちょうど人間が体育すわりして上からかぶれるくらいですので、、いよいよ動けなくなった時は、自転車を横にしてその上に座り化繊綿入りジャンバーを着て輪行袋をかぶって救助を待つ積りでした。これに関しては出番がなかったことを心から喜びたいと思います。
それとは別にショルダーバッグに、バッテリー、地図など、出し入れの頻繁なもの、、冷えてはいけないもの(体温で幾分かでも保温できるように)を入れて運びました。バッグをたすき掛けしていたのって私だけでしたね(笑)。給水をどうするか、、に関してはボトルケージに、ペットボトルカバーをかぶせたサーモスの保温水筒を付けてました、、これも素晴らしかったです。
アイスブルベでは、、GPS、スマホンなどに地図データを入れてしっかりナビゲート出来るように、、と指示が出てます。私はスマホンに地図データを入れて、ところどころスマホンのGPS機能と併せて現在位置を確認しながら走りました。スマホンを自転車につけるとあっという間にバッテリーが落ちてしまうので、、胸ポケットに入れて保温しておき、ここぞ、というところで出す、、というのを繰り返しました。時間をロスしたと思いますが、確実な手法だったと思います。紙媒体の地図も作ってラミネートして持ち歩いていたんですが、吹雪の中、カバンから出すのが大変でスマホンで現在位置の確認ができたのはラッキーでした。しかし、、雪山で吹雪の中地図とコンパスでナビゲートしていく、冬山登山ってホントに大変なんですねぇ。
しかし、、スマホンそのものをなくしたり、、とか壊れたり、、、した時のことを考えると背筋が凍ります。
終わった今振り返るともう一歩突っ込んだ用意の必要性を感じますね。 とまぁ、、こんな感じでいよいよ本番です。次回、、時系列的に一日を振り返ってみたいと思います。
Biking in the winter wonderland!